WordPressを使ったウェブサイトは、HTML、CSS、JavaScript、画像などで作成されたサイトと同じように見えます。
一般的に、ブラウザーがWebサーバーに「データが欲しい」と要求すると、Webサーバーは要求に応じたHTMLファイルを返します。HTMLファイルにはさらに必要な情報が書かれており、ブラウザーがWebサーバーに必要なファイルを要求、Webサーバーは要求に応じたファイルを返します。必要な情報が揃い次第、ブラウザーにページが表示される、という感じで表示されます。
Webサーバーには、HTML、CSS、JavaScript、JPEG / PNG / SVG / webP 等の各種画像などのファイルが置かれており、ブラウザーの要求に応じてファイルを返します。
ホームページの「1ページ」とは、HTMLファイルの1ファイルと一緒です。
「5ページ製作する」とは、HTMLファイルを5つ作る作業とほぼ一緒です。
実際にはHTMLファイルのほかに、CSSファイル、JavaScriptファイル、各種画像ファイルが必要となりますので、「5ページ製作する」とは、「HTMLファイルを5つと、同時に必要となる多くの各種ファイルを製作する作業」といえます。
ちなみに、サイト製作は「Webサーバーで必要となるファイルを準備する作業」とも言えます。
続いて、WordPressがインストールされたWebサーバーの仕組みを確認してみましょう。
ブラウザーがWordPressがインストールされたWebサーバーに「データが欲しい」と要求すると、WordPressがインストールされたWebサーバーはHTMLファイルと同等のデータを返します。返されるデータはブラウザーから見た場合、HTMLファイル同じような内容になっております。HTMLと同様にさらに必要となる情報が書かれており、以降のやりとりは一般的なブラウザーとWebサーバーのやり取りと変わらないやり取りが行われ、ウェブサイトが表示されます。
一般的なWebサーバーと異なり、WordPressがインストールされたサーバーでは一般的に、HTMLファイルが置かれていませんので、HTMLファイルと同等の内容をWordPressが返しています。
整理すると、WordPressはWebサーバーに置かれたHTMLのかわりに、HTMLと同等のデータを返す役割ができるサーバーです。
HTMLと同等のデータを返す以外にも、WordPressは「画像を保持しておき、返す」など、ブラウザーの要求に応じて様々なデータを返す役割が出来ます。
また、ブラウザーの要求に応じて返すHTMLと同等のデータの中身は、(ユーザー権限に応じた)権限を持っている人が入力した内容が中心です。
HTMLの場合、表示する内容を変えるためには、HTMLデータを修正しWebサーバーに置く作業(アップロードといいます)が必要です。そして、内容を修正するためにはHTMLの知識やサーバーに関する知識が必要です。
WordPressの場合は、管理画面で情報を入力すると、情報はデータベースに蓄積されます。ブラウザーがWordPressがインストールされたWebサーバーにHTMLを要求すると、WebサーバーはHTMLファイルのかわりに、データベースに蓄積されたデータを取ってきて、HTMLと同等の形式に変換してブラウザーに返します。さらにブラウザーがCSSやJavaScript、各種画像ファイルなどを要求すると、WordPressは要求に応じてサーバーに保存して管理しているファイルを返します。
まとめると、WordPressはサイト製作作業によりファイルを準備することなく、ウェブサイトに必要なファイルを準備できるサーバー、と言えます。
WordPressではサイト製作作業のかわりに、管理画面で文章を書き、画像を配置し、見た目に関する設定を行う作業(投稿、または、固定ページの新規追加)や、外観を選び見た目を整える作業を行います。
外観が定義しているのが「テーマ」で、テーマの中にはこのページはこのように見せるということが定義されている「テンプレート」、一般的なウェブサイトと同等のCSSやJavaScriptファイル、各種画像ファイル、その他必要となるファイルが含まれます。
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