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ストーマ保有者のためのDIYキャンピングカーに関する検討【フェーズフリー】【災害避難対応キャンピングカー】【ストーマ装具交換】

私は、「がんサバイバー Lv.4」で「永久的ストーマ保有者」です。

  • がんの発生した場所にもよりますが、ステージ4のがん患者は年額160万円程度は治療費がかかるといわれています
  • ストーマ装具などにかかる費用は「月1.5万円前後という回答が最も多い」というアンケート結果があります

「がんサバイバー Lv.4」で「永久的ストーマ保有者」であることで現在、軽く見積もっても約200万円はお金のかかる生活をしております。そのため、「キャンピングカーを所有する」というのは、相当難しい贅沢な状況だったりします。
しかしながら、ストーマを造設し「ストーマ装具の交換」を意識する生活になって以降、「地震が来たときにはストーマ装具の交換どうしよう」と、普段の生活の中でも考えてしまうことが増えております。

ストーマ保有者は、トイレで行うことが普通の方とは大きく異なるといいますか、やるべきことが沢山あります。
ストーマ装具から老廃物を排出する場合、トイレットペーパーだけでなく「赤ちゃんのおしりふき」のようなものも併用してストーマ装具の排出口をきれいにしますし、普段はお風呂で行っているのですが、外出時にストーマ装具を交換する必要が生じてしまった場合には、その作業をトイレで行う必要があります。オストメイト対応トイレで作業ができればよいのですが、状況によっては普通のトイレでストーマ装具を交換しなければいけません。

装具だけでなく、水が無くても綺麗にできるような洗浄剤、装具や患部をきれいに拭き取れるおしりふきなどの道具・用具は、外出時も常に必ず持ち歩いておりますが、外出時や災害発生時には、健康な方よりもさらに多くの場所というか空間が必要なのです。

ところで、ストーマにはおしりのように「我慢する」能力と言いますか機能がないので、ストーマ保有者は突然トイレに行くことが必要になる場合があります。私のような「永久的ストーマ」保有者だけでなく、治療の過程で一時的につくる「一時的ストーマ」の方も、同じように突然トイレに行くことが必要になる場合があります。
そのため、ストーマ保有者で移動自体は自由に行うことができるのですが、時間に制約のある公共交通機関での移動は相当不安であり、自分の車で移動することが多くなります。
さらに、私は公共交通機関の維持が難しくなりつつある地域に住んでいるので、日常生活と車はどうしても切り離せない関係だったりします。

普段のアシにもなり、災害発生時にはトイレ問題を解決できる車
熱に弱いストーマ装具や緊急事態発生時に必要となる衣類などとともに移動できる車
どのような状況であっても常に他の人よりも生活費がかかるので、生活や避難ができるだけではなくどのような状況でも仕事のできる車
そして、愛猫「瀬戸様」と一緒に避難できる車

実際に購入して作り上げるためにはいくつものハードルがあるのですが、空想することは自由です。
ここでは、少々特殊な要望に対応できるキャンピングカーについてまじめに机上の空論をすすめ、DIYで実現する方法について検討します。
DIYでキャンピングカーを製作する方にも、ヒントになれば幸いです。


仕様:
【フェーズフリー】ストーマ造設者向けのキャンピングカー(災害時にも役に立つ車)に必要なものは?
ベース車両に関する検討