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ドットエイト机上研究所

【フェーズフリー】ストーマ造設者向けのキャンピングカー(災害時にも役に立つ車)に必要なものは?

まずは、この車に必要な仕様を考えています。
仕様は、端的に言語化できなければなりません。マスト(義務)とウォント(要望)を意識しながら、言語化しました。

現在鋭意執筆中です。

車両

  • 乗員定員は4人以上10人以下であること
    • 有料道路における障害者割引制度の車両要件より
  • 冬季の災害時を想定すると、4WDが望ましい
  • 冬季の災害時を想定すると、フロントシートにシートヒーターが欲しい
    • 後付けで良いので、リアシートにもシートヒーターが欲しい

就寝設備

  • 寝る場所を設ける必要がある
  • 寝る場所は、最低大人2名必要である
  • 就寝部位の上面は、水平かつ平らである等、大人が十分に就寝できる構造である
    (現在検討中の車両は、特種用途自動車[キャンピングカー]ではないため以下の要件が必須ではないが、考え方は同一であることが望ましいと判断した。以下、要件は同基準で検討)
    • 就寝部位の上面が「水平かつ平らである等」は、次により判断する
      • 上面の大部分に傾斜がないこと
      • 上面は平らであり、ABCDにおいてhが3cm以下であること
      • 局部的な凹凸があるものにあっては、その深さが3cm以下であること
        就寝部位の凹凸を補うためにマット等を敷いたものは、「就寝部位の上面が平ら」に該当しないものとする
  • 寝る場所は長さ1.8m以上、幅0.5m以上の連続した平面を有する
    • 「長さ1.8m以上、幅0.5m以上」とは、同一平面における大人1名が就寝するに必要な寸法
    • 「連続した平面を有する」とは、就寝部位の途中がとぎれていないことをいう
  • 1人当たりの就寝部位毎に、就寝部位の上面から上方に0.5m以上の空間を有する。
    ただし、就寝部位の一方の短辺から就寝部位の長手方向に0.9mまでの範囲にあっては、0.3m以上の空間があれば良い。
    • 大人用就寝部位の上方には、身体を横たえて毛布等を掛けるための空間を確保していることを規定している
    • 就寝するためには、寝返り等を考慮すると就寝幅と同程度の空間が必要であることから、0.5m以上の上方空間が必要であることと規定した。しかしながら、下半身については、上半身よりも小さい空間で良いことから最低0.3m(大人の平均的な足のサイズである数値)以上の上方空間が確保されていれば良いと規定した
  • 寝る場所には、照明が必要である
  • 寝る場所の下半身側(脚側)には、板壁が欲しい(寒さに対応するため)

便の処理とストーマを交換するための設備

  • ストーマ交換のための場所を設ける必要がある
  • ストーマ交換の場所は、トイレと同等の機能を有する必要がある
    • ストーマ交換の場所は、トイレでもある
  • ストーマ交換のために必要なトイレは、水を使わないことが必要である
    • 水が確保できない状態でも、衛生的に利用が可能であること
  • ストーマ交換のために必要なトイレは、ストーマ装具を廃棄できる機能が必要である
  • ストーマ交換の場所は、トイレ設備を除き長手方向に0.7m以上、幅0.7m以上の連続した平面を有する
    • 住宅用のトイレにおいては、トイレ設備を除き長手方向に0.4m以上、幅0.7m以上の平面を設けることが望ましいとされているようだが、ストーマ交換作業を考えた場合、長さは幅と同程度の空間が必要であることから、0.7m以上の長さが必要ことと規定した。
    • 想定している「ラップポン」の寸法は、使用時幅390mm、奥行460mm、高さ400mmである
    • 以上より、ストーマ交換の場所は長さ1.2m以上、幅0.7m以上と規定できる
  • ストーマ交換の場所は、トイレットペーパーのペーパーホルダーが必要である

ストーマ装具を保管するための場所

避けなければならないこと
・高温(40℃以上)・多湿の場所での保管
・温度の低い場所(冷蔵庫など)での保管
・直射日光が当たる場所での保管
・圧迫がかかる場所での保管
・大量購入による長期保管→ローリングストックで対応
・剥離紙を剥がした状態での保管