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ドットエイト机上研究所

直腸がん治療のために経験した放射線治療について

私はステージ4のがん患者(原発は直腸がん、転移先はリンパ・リンパ節・肝臓)です。
2022年の6月にがんが発覚した時には、すでにステージ4でした。
永久的ストーマを造設するために入院はしたのですが、がん治療については更新時点の2024年3月まで、検査を含め1日も入院しておりません。

この記事では、私が2023年9月に受けた、放射線治療の体験談をご紹介します。
症状は、個々人によって異なります。必ずしも私と同じ状況となるわけではありませんが、参考になれば幸いです。

放射線治療を受けた経緯

これまで化学療法による治療を受けておりましたが、2023年7月下旬あたりから原発(腫瘍のスタート地点ですね)の直腸付近が痛み、軽い下血が見られるようになりました。
出血を止め痛みを軽減できる可能性があるということで、2023年8月に化学療法を一時中断し、放射線治療を受けることになりました。

化学療法では直腸がんと転移先の肝臓がんの両方を対象に治療してましたが、今回の放射線治療は直腸がんの症状を改善することが目的です。放射線治療を受けている間、肝臓がんへの治療は一時中断する形となります。そのため、短期集中で放射線治療を行うこととなりました。

治療内容

  • 治療期間は3週間
  • 平日は毎日通院
  • 土日は治療休み
  • 放射線治療中は、治療の効果を高める目的で化学療法時とは異なる飲み薬を服用

といった治療でした。

毎日の通院が大変であれば入院を考えるということでしたが、放射線治療は準備を含め1回15分程度とのこと。入院しても、治療の15分以外は何もすることがありません。
自宅から病院までの移動時間は15分程度ですので、もちろん通院で治療を受けました。
看護師さんにお伺いした感じでは、入院で放射線治療を受ける方はごくまれなようです。

毎日同じ時間に治療を受けました。
待合所で顔合わせる方のことを見ておりますと、私と同じように毎日来られる(顔を合わせる)方も居れば、数日おきに来られる方、10日間で一度しか顔合わせていない方も居られました。
そのため、治療箇所や内容によって治療頻度は大きく異なるのだと思います。

副作用

四半世紀前に母親が受けていた放射線治療では、強い副作用で身体が大きくダメージを受けていた記憶があります。
放射線治療を受けた部位の違いもあるのでしょうが、「何かが焦げたような感覚」と「吐き気」で非常に苦しかったようです。他の方も入院して放射線治療を受けていたと記憶しております。
通院で放射線治療受けられるようになった所は、大きく変わったところではないかと思います。

私が経験した副作用は、治療終了後2週間がたっても続く「軽い吐き気」と、患部近くの「膀胱の炎症に伴う排尿時の痛み」でした。
しかし、毎日自分で車を運転し、治療を受けることが出来る程度の副作用でした。

放射線治療を受ける方へのアドバイス

わずか3週間の治療ですので大したことは言えませんが、ファスナーなどの金属がついてないスウェットで治療に行くと、治療着に着替える必要もありませんでした。病院によっても違うかもしれませんが、放射線治療を受ける場合は、金属のない楽な格好で通院することをおすすめします。

患部が直腸であったため、治療の際には(丸出しではありませんが)ギリギリまで衣類を下ろす必要があり、はじめはかなり戸惑いました。すぐに慣れましたが。

患部によって異なるかもしれませんが、食べ物については、特に制約はありませんでした。

びっくりするほど、治療は簡単です。
治療時の痛みもありませんので、特に身構えることなく、気軽に治療を受けられると思います。

そういえば、私は経験しませんでしたが皮膚に大きめのダメージを受ける方も少なくないということでした。あかすりはもちろん、体を洗う際にはスポンジなどの使用も避けてくださいと言うことでした。治療開始前のあかすりも、皮膚がダメージを負う可能性があるので避けるべきです。
放射線治療の話が出たらその日から皮膚をいたわるようにして、いつでも治療を開始できるようにするのがおすすめです。

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