ここでは、ストーマのケアについて紹介します。
シャワーと入浴
ストーマ装具は、装着したままシャワーや入浴が可能です。
入浴すると面板は剥がれやすくなります。
入浴時には面板にフィルムドレッシング(防水フィルム)を貼るなどの工夫をしている段階で、「これがベター」という方法を模索している段階です。
現在試しているのは「3M テガダーム スムース フィルムロール 10cm幅x12m 1ロール入り 16004JP フィルムドレッシング 防水フィルム」です。このフィルムにより、「不必要なほどに剥がれやすくなる」といった課題は解決できたのですが、「もう少し簡単な方法がないか」と模索を続けています。
着脱時
1.交換時に必要なものを準備
- ガーゼなど
- 家ではガーゼだけを使っていますが、
外出用:moony(ムーニー)【おしりふき】トイレに流せるタイプ 詰替 500枚(50枚×10) を併用
ストーマ装具の排出口をきれいにする際にも使用している商品なので、まとめ買い。
外出用にもガーゼを持参しているのですが、ガーゼよりも廃棄しやすいので「おしりふきをメイン、ガーゼをサブ」で使います
- 家ではガーゼだけを使っていますが、
- 泡タイプの洗浄料
- 家庭用:泡ベーテルF清拭料BF02(500ML) を使用中
(ガーゼ等で拭きとるだけの使用が可能ですが、創洗浄の際は洗い流しを推奨) - 外出用:コロプラスト シルティ 水のいらないもち泡洗浄 180mL(9401) を使用中
- 家庭用:泡ベーテルF清拭料BF02(500ML) を使用中
- ぬるま湯
- 家庭の風呂で交換時には風呂のお湯を使用しており、改めてぬるま湯を別途用意していません
- ストーマは感覚がないので、熱すぎるお風呂には注意しましょう
- 剥離剤
- 3M キャビロン 皮膚用リムーバー を使用中
- 3M(TM) キャビロン(TM) 皮膚用リムーバー ワイプ TP2 3mL を併用中
- ストーマを剥した後に残る皮膚保護剤をとる時、以前はガーゼにリムーバーを染みこませたものでとっていたのですが、リムーバーを想像以上に消費します。
- ワイプはサイズが少々小さいのですが、ガーゼにリムーバーをしみこませるよりも効率よく皮膚保護剤をとることができますので、最近はこちらを併用中です。
- 外出用としても持参しています
- ゴミ袋
- 家では、一般的な業務用ポリ袋を使用しています。
外出用:驚異の防臭袋 BOS (ボス) おむつが臭わない袋 Sサイズ を使用中
ストーマ装具を廃棄する際に、少しでもご迷惑をおかけしてしまうことがないよう、普通のポリ袋に入れる前にこの袋に入れてから、さらにポリ袋に入れてます。
廃棄時には空気をできるだけ抜いて、ゴミ箱を不必要に圧迫してしまうことがないよう、気をつけています
- 家では、一般的な業務用ポリ袋を使用しています。
- ストーマ装具
2.ストーマ装具をストーマのサイズにあわせて切る
ストーマを洗浄後にストーマのサイズを測り、ストーマのサイズにあわせて装具を切るのが本当は良いそうなのですが、毎回測定するのは難しいですし、「ストーマ装具をすぐにでも装着しないといけない」という状況になってしまうことは珍しいことではありません。
そのため、基本的には、前回に切って剥したストーマ装具の台紙を参考に、ストーマ装具を切ります。
基本的にサイズは変えませんが、装具や肌の状態などを確認して、微妙に大きくしたりすることはあります。
大きさがぴったりだと、ストーマが傷つくことがあります(ありました)。
ストーマを確認し、ストーマの大きさより少し(2mm程度)大きくして切ります。
3.ストーマ装具を剥がす
剥離剤を使ってやさしく剥がします。
ストーマはデリケートで、簡単に出血します。ストーマや周辺の皮膚をこすりすぎないようにします。
ストーマを剥した後に残る皮膚保護剤も、剥離剤を使って丁寧にやさしくとります。
4.洗浄剤で洗う
周辺を中心に、洗浄剤で洗います。
ストーマ部分の汚れは基本的に、ぬるま湯に浸したガーゼでやさしく取り除きますが、洗浄剤で軽く洗っても問題ないそうです。
ガーゼ等で拭きとるだけの使用が可能な清拭料を使っていますが、家では洗い流しています。
「よく泡立てたせっけんぬるま湯でやさしく洗う」という情報もあるのですが、「よく泡立てた」という部分に難があるとのことで、「一般的な弱酸性のせっけんを使用することは推奨しない」と、過去に相談したWOCナースさんがおっしゃっていました。
洗浄剤は高価なので、代わりに弱酸性、泡タイプのボディウォッシュを使うこともあるそうですが、推奨はやはり洗浄剤とのこと。泡タイプのボディウォッシュは、ストーマ外来などで相談してから使用してください。
薬用せっけんや消毒剤は不要です。
5.皮膚の水分をしっかりふき取り乾かす
ストーマ装具を装着する前に、ストーマ周囲の皮膚の水分をしっかりふき取り、乾かします。
熱いドライヤーはストーマや皮膚がやけどすることがあり危険ですので、使用してはいけません。
6.新しいストーマ装具を貼る
お腹のしわを伸ばしながら、面板をしっかりと密着させるように貼ります。
袋の上からもストーマ周辺の皮膚を押さえ、しっかりと密着させます。ただし、やさしくです。
ストーマ装具の排出口を閉鎖させるのを忘れないように。忘れてしまい、慌てることがありました。
ストーマは形が変わったり、出血したりします。また、ストーマ周囲の皮膚が炎症をおこし、痛みやかゆみを起こすことがあります。
ストーマ装具の交換時には、かならず痛みやかゆみなどの症状がないかを確認し、周囲皮膚のあかみ、お腹の変化を観察しましょう。
ケアや交換に自信がない、もしくは初めての方は、医療従事者に指導してもらってください。
せばねっ!