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ドットエイト机上研究所

ストーマの日常的なケアについて

ここでは、ストーマのケアについて紹介します。

シャワーと入浴

ストーマ装具は、装着したままシャワーや入浴が可能です。

入浴すると面板は剥がれやすくなります。
入浴時には面板にフィルムドレッシング(防水フィルム)を貼るなどの工夫をしている段階で、「これがベター」という方法を模索している段階です。

現在試しているのは「3M テガダーム スムース フィルムロール 10cm幅x12m 1ロール入り 16004JP フィルムドレッシング 防水フィルム」です。このフィルムにより、「不必要なほどに剥がれやすくなる」といった課題は解決できたのですが、「もう少し簡単な方法がないか」と模索を続けています。

着脱時

1.交換時に必要なものを準備

2.ストーマ装具をストーマのサイズにあわせて切る

ストーマを洗浄後にストーマのサイズを測り、ストーマのサイズにあわせて装具を切るのが本当は良いそうなのですが、毎回測定するのは難しいですし、「ストーマ装具をすぐにでも装着しないといけない」という状況になってしまうことは珍しいことではありません。
そのため、基本的には、前回に切って剥したストーマ装具の台紙を参考に、ストーマ装具を切ります。
基本的にサイズは変えませんが、装具や肌の状態などを確認して、微妙に大きくしたりすることはあります。

大きさがぴったりだと、ストーマが傷つくことがあります(ありました)。
ストーマを確認し、ストーマの大きさより少し(2mm程度)大きくして切ります。

3.ストーマ装具を剥がす

剥離剤を使ってやさしく剥がします。
ストーマはデリケートで、簡単に出血します。ストーマや周辺の皮膚をこすりすぎないようにします。
ストーマを剥した後に残る皮膚保護剤も、剥離剤を使って丁寧にやさしくとります。

4.洗浄剤で洗う

周辺を中心に、洗浄剤で洗います。
ストーマ部分の汚れは基本的に、ぬるま湯に浸したガーゼでやさしく取り除きますが、洗浄剤で軽く洗っても問題ないそうです。
ガーゼ等で拭きとるだけの使用が可能な清拭料を使っていますが、家では洗い流しています。

「よく泡立てたせっけんぬるま湯でやさしく洗う」という情報もあるのですが、「よく泡立てた」という部分に難があるとのことで、「一般的な弱酸性のせっけんを使用することは推奨しない」と、過去に相談したWOCナースさんがおっしゃっていました。
洗浄剤は高価なので、代わりに弱酸性、泡タイプのボディウォッシュを使うこともあるそうですが、推奨はやはり洗浄剤とのこと。泡タイプのボディウォッシュは、ストーマ外来などで相談してから使用してください。
薬用せっけん消毒剤不要です。

5.皮膚の水分をしっかりふき取り乾かす

ストーマ装具を装着する前に、ストーマ周囲の皮膚の水分をしっかりふき取り、乾かします。
熱いドライヤーはストーマや皮膚がやけどすることがあり危険ですので、使用してはいけません。

6.新しいストーマ装具を貼る

お腹のしわを伸ばしながら、面板をしっかりと密着させるように貼ります。
袋の上からもストーマ周辺の皮膚を押さえ、しっかりと密着させます。ただし、やさしくです。
ストーマ装具の排出口を閉鎖させるのを忘れないように。忘れてしまい、慌てることがありました。


ストーマは形が変わったり、出血したりします。また、ストーマ周囲の皮膚が炎症をおこし、痛みやかゆみを起こすことがあります。
ストーマ装具の交換時には、かならず痛みやかゆみなどの症状がないかを確認し、周囲皮膚のあかみ、お腹の変化を観察しましょう。
ケアや交換に自信がない、もしくは初めての方は、医療従事者に指導してもらってください。

せばねっ!